トンネルをつくる技術には,山岳,シールド,開削, 推進など,様々な工法がある。 その中の山岳トンネルの工事において, 最も多く実施されているのがNATMだ。 当社では,高速施工のニーズがますます高まるNATMに注力し, 自動化を積極的に推進している。 10月末には,様々な自動化技術を検証する実験場 「模擬トンネル」が完成し,これまで自動化に向けて 開発・実用化してきた技術に磨きをかける。 ここでは,トンネル施工の自動化技術について紹介していく。
日本トンネル技術協会「トンネル年報2016」によれば,国内の総トンネル本数は648本で,そのうち63%が山岳工法で行われている。

NATM(New Austrian Tunneling Method)は,主に山岳部のトンネルに用いられる工法である。通常,切羽を発破または機械で掘削し,ずり出し,コンクリートの一次吹付け,鋼製支保工の建て込み,コンクリートの二次吹付け,ロックボルトの打設などの各ステップを繰り返して掘削が行われる。
当社は,まずは硬質な地山をターゲットとした。硬質地山では主に発破掘削が採用され,そのサイクルは,①穿孔 ②装薬・発破 ③ずり出し ④アタリ※取り ⑤吹付け ⑥ロックボルトとなる。現在,これらのステップを自動化する技術開発を積極的に進めている。
※発破掘削後に設計断面内に残った地山のことで,ブレーカなどによって除去する必要がある。

NATMで構築されたトンネルのイメージ




