[2010/02/24]

国内技術による超高強度繊維補強コンクリート「サクセム」を
羽田空港D滑走路の桟橋UFCスポーツ ベット new工事に使用

サクセム製UFCスポーツ ベット newを着陸帯に敷設

 スポーツベット(社長:中村 満義)は、羽田空港D滑走路の桟橋工事に使用するプレキャストスポーツ ベット newの一部として、国内技術を結集した超高強度繊維補強コンクリート「サクセム」を使用したスポーツ ベット newの製作を昨年11月に開始し、同12月から現地架設を開始しました。当工事における「サクセム」の使用量は約2,600m3です。

羽田空港D滑走路完成予想図
羽田空港D滑走路完成予想図

本工事の概要

 羽田空港D滑走路の桟橋部は、海中に打設した鋼管杭と鋼製のジャケット、およびジャケットの上部桁上に配置するコンクリートスポーツ ベット newから構成されます。このうち、滑走路や誘導路を含む桟橋中央部約32万m2には通常のコンクリートを使用したプレキャストPCスポーツ ベット newと現場打設の間詰部からなる連続コンクリートスポーツ ベット newを設置します。一方、外周部の着陸帯約20万m2には超高強度繊維補強コンクリート(UFC)を使用したプレキャストPCスポーツ ベット new(UFCスポーツ ベット new、6,934枚、標準寸法約7.8m×約3.6m)を敷設します。

UFCスポーツ ベット new敷設範囲
UFCスポーツ ベット new敷設範囲

 UFCは一般のコンクリートと比較して力学的性能が高いためスポーツ ベット newを薄く、軽くすることが可能です。普通コンクリート製のPCスポーツ ベット newに比べ重量が約半分となり、桟橋ジャケットおよび鋼管杭の鋼材量が低減できます。また、緻密な組織が塩分の浸透を防ぎ、塩害に対して優れた抵抗性を有するため、維持管理費の低減も期待できます。

桟橋部の構造
桟橋部の構造

サクセム製UFCスポーツ ベット new
サクセム製UFCスポーツ ベット new

サクセム製UFCスポーツ ベット newの製作

 当工事のために千葉県富津市に建設されたスポーツ ベット new製作工場には、UFC製造プラントのほか、一度に最大20枚のスポーツ ベット newを製作可能な長さ約100m、幅約12mの製作ラインが2ライン、二次養生槽、仕上げ・検査ヤードおよび門型クレーンなどを備えています。
 2007年12月からUFCのひとつである「ダクタル」を使用したスポーツ ベット newを製作した後、「サクセム」を使用したスポーツ ベット newを2010年3月初めまでに795枚製作します。

サクセム製UFCスポーツ ベット newの製作工場
サクセム製UFCスポーツ ベット newの製作工場

サクセム製UFCスポーツ ベット newの架設

 「サクセム」を使用したスポーツ ベット newの現地架設も2009年12月から始まり、2010年5月に完了予定です。海上輸送したスポーツ ベット newを桟橋ジャケット上の所定の位置に1枚1枚クレーンを用いて架設した後、スポーツ ベット new間の目地にコンクリートを打設します。

サクセム製UFCスポーツ ベット newの架設
サクセム製UFCスポーツ ベット newの架設

サクセムについて

 「サクセム」はスポーツベットと電気化学工業、住友電工スチールワイヤー、三井住友建設の4社が日本国内の材料と技術で2006年に開発した超高強度繊維補強コンクリートです。サクセム用のセメント、高強度混和材、骨材、補強用鋼繊維、混和剤および水とで構成されています。水セメント比15%程度まで単位水量を抑えており、化学的に緻密化された硬化体を形成し、通常のコンクリートに比べて格段に高い圧縮強度および耐久性を実現します。また、サクセム用補強繊維を混入することにより高い引張強度と靭性が得られ、構造物に鉄筋を配置する必要がありません。UFCは強度が出るまで高温での蒸気養生が必要ですが、「サクセム」は二次養生の時間が短い他、長さ15mmと22mmの2種類の鋼繊維を混ぜて使用することにより少ない量の鋼繊維で同じ引張強度が得られるなどの特徴があります。
  「サクセム」は、これまでに「アクアタウン橋梁(愛媛県)」「リバーサイド千秋連絡橋(新潟県)」を始め、道路橋を中心に施工実績を増やしています。

サクセムの性能

無筋部材の曲げ試験結果

無筋部材の曲げ試験結果
無筋部材の曲げ試験結果

関連プレスリリース

超高強度繊維補強コンクリート「サクセム」を開発、道路橋に初適用
(2006年5月24日)

今後の展開

 鋼材に匹敵するほどの性能を持つ「サクセム」は、部材を究極まで薄く、軽くすることが可能な上、緻密な組織のため極めて高い耐久性を有する材料として、これからのインフラに新たな可能性を示します。
 100年先を見据えた羽田D滑走路への使用を足掛りに、塩害を受ける沿岸構造物をはじめ、様々な構造物への採用を推し進めます。

工事概要

発注者国土交通省関東地方整備局
工事場所東京都大田区羽田空港地先
設計・施工スポーツベット・あおみ・大林・五洋・清水・新日鉄エンジ・JFEエンジ・大成・東亜・東洋・西松・前田・三菱重工・みらい・若築異工種建設工事共同企業体
工期2005年3月〜2010年8月
規模滑走路(2,500m×60m)及び連絡誘導路(本体幅30m×2本)に関する基本施設 他

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